艇種紹介、FAREAST 28Rです。
開発年 | 2014年 |
全長 | 8.53m(28ft) |
乗員 | 2~5名 |
形状 | 格納式キールボート |
中国・上海のFAREAST社製のワンデザイン艇。レースに不要なもの徹底的に排したシンプルなデッキだが、HARKEN製・SPINLOCK製の艤装や伸縮式バウスプリットなどレース仕様と軽量化にこだわり、低価格・高性能で、オフショアレースでも有利なハンディキャップを実現。
上り限界 | △18° |
ピンチング | 〇可能 +5°ぐらい |
最大艇速到達時間 | 〇普通 |
クローズVMG | 35~38°? |
ブローでの艇速変化 (上り) | △少ないが風速20kt 艇速6.6ktまで微増する。 |
上りドライブ (VMGから更にベア加速) | △わずか |
ジブアビーム最高速 | 115° 11.8kt |
スピン判断角度・セット時間 | 100° 3.0s |
スピンリーチ最高速 | 140° 15.4kt |
ランニングVMG | 149° 15.2kt |
下りブローでの艇速変化 | 〇風速に比例 |
下りドライブ (VMG最高速からラフ加速) | ×ほぼ無し |
下りピンチング | 〇やや可能 |
クローズはブロー感応が弱く振れ重視です。リーチングは95°までジブの方が速いため無理にジェネカーを使う必要は無いでしょう。ランニングはブローに素直に感応しますが、VMGが最大艇速。ドライブとピンチの自由度は高いです。加速が重いのと、旋回半径が大きいので注意が必要です。
慣性が大きいため、レーザーのようなスネ―キング(パンピング)ができる可能性が示唆されています。
2020/12/25のクリスマスにリリースされた、VR 11番目の新艇です。
その特徴は、クローズでブローに反応しにくく振れ重視であるのはJ/70やStarに似ています。ベア加速が小さく、落とせば落とすほど加速し、ランニングで最大艇速に達する点ではStarに近いです。旋回半径が大きく、やや加速に時間がかかる「もっさり」感と、リーチングでさほどジェネカーが伸びない艇や、ランニングで比較的アングルの自由度が高い点ではStarとOffShoreRaceの中間と言えるでしょう。
ポートクローズでスターボ艇とミートする際、通常のタック後の加速が悪い一方で、ディップした場合のベア加速が強く、クローズに戻した後の慣性が長いため、F50同様にリーバウタックよりディップの方がロスが少ないです。
もちろん海面の有利不利にもよりますが、左右同等の状況であればディップを取りましょう。
特に強風時に、レーザーのようなスネ―キング(パンピング)が有効である可能性が示唆されています。
アップウィンドでは、軽めにベア加速してからBestVMGに戻します。
ダウンウィンドでは、ラフしてもさほど加速せずBestVMGが最大艇速なので、逆にBestVMG最大艇速からデッドラン近くまで短時間ベアして高さを稼ぎ、失速する前にBestVMGに戻す、という特殊操作が有効かもしれません。
本件に関しては研究途上ですので、もう少し明確に判明次第、このページは更新します。
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