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OffshoreRacer

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艇種紹介、OffshoreRacer(RC44)です。

艇の概要・スペック

実艇

開発年2007年
全長13.35m(44ft)
乗員8名
形状フルカーボン・キールボート

往年のアメリカスカップ王者であるラッセル・クーツ氏提唱のレースクルーザーRC44艇がモデル。マスト・ラダーまでカーボン製。

VRI上での特性

Polar Diagram - OffshoreRacer
OffshoreRacerのPolar Diagram(風速20kt)。リーチングはジブで良い。下りはVMGに拘らず、140~165°あたりまで自由に走れる。
上り下りとも、強風であってもほぼブローに応じて艇速が伸びる。上り角度は変則的に、下り角度は中風で大きく変化する。
上り限界◎9°
ピンチング〇可能 +6°ぐらい
最大艇速到達時間×時間がかかる
クローズVMG37° 9.5kt
ブローでの艇速変化
(上り)
△小さいが、強風域でも
艇速は逓増する。
上りドライブ
(VMGから更にベア加速)
△やや有り
ジブアビーム最高速95° 12.5kt
スピン判断角度・セット時間100° 5.0s
スピンリーチ最高速140° 16.2kt
ランニングVMG151° 13.3kt
下りブローでの艇速変化◎風速に比例
下りドライブ
(VMG最高速からラフ加速)
〇ややあり
下りピンチング〇やや可能
(いずれの数値も、風速20kt条件下の測定値

総評・コツ

中型クルーザーらしく他の小型艇と比べると挙動が鈍く、小回りは効かない。加速に時間がかかるため大きな振れでタックを節約しながら走るのが基本。下りもブロー感応が少ないので振れ重視する場合がある。

艇の特殊操作・戦術

 

スタートラインが長いことが多い

OffshoreRacerの緑レースでは、スタートラインが長いことが多く、下有利でP旗掲揚(1:15秒前)から下エンドに向かったのでは、エンドまで間に合わないことも多いです。海面に入ったら、とりあえず最短でマークエンドに向かうだけで下有利の下ピンが楽に取れることがあります。

スピンホイストに時間がかかる

スピンホイスト時間は、VRIで最長の5.0秒です。上マークの「マークエリアにマスト~ステアホイールが入ったぐらいに、ホイスト開始」など、自分なりの目安を付けると良いです。

レイライン突っ込みが相性良い

加速に時間がかかるためタックロスが大きく、また艇の小回りが利きにくく他艇を避けるのも苦手なので、たとえば序盤スタボロング基調で大きなブロー差も無ければ、ポートレイラインのややオーバーセールにまで突っ込んで、他艇とのミートを避けながらドライブし、1タックで上マークアプローチするのも吉です。

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