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スタート論2 (優月)

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こんにちは。最近、下マーク以外はフェアプレーを心掛けている優月です。ぶつかりそうなときは事前にスターボ主張やkeep clear, give me roomなど申告してます。フェアプレーをしている自覚があるので()相手にペナルティの件で文句を言われたときは「当たるお前がわるいんやで^^」と罪悪感が一切なくプレイできて心地よいです笑 ラフプレーしてたときよりも質が悪くなっているかもしれないと思う今日この頃です。

スタートはどこから出す?

さて、ここからが本題です。スタートの場所を決める要素とは何でしょうか?漠然と決めている方ももしかしたらいらっしゃるのかな?

私のVRIでのスタート場所を決める要素は大きく3つです。

  • バイアス(風 and ライン)
  • 一番目の振れ、二番目の振れ、三番目の振れ
  • 他艇

説明するまでもないかもしれませんが順に説明します

バイアス

スタートラインのバイアスとスタート時の風のバイアスです。

どちらも簡単にチェックすることができます。風はVIPの方だったら上にゲージとして表示されていますし、そうでなくても2Dにして風見を見てあげればわかります。同様にラインバイアスも2Dにしてあげれば非常にわかりやすいです。ペナルティエリアがきれいな三角形に近いほどラインバイアスは小さいです。

私はまず風のバイアスだけを確認します。上が有利なのか下が有利なのか。上が有利ならばラインバイアスはそこまで重要ではありません。アウターが高いことはめったにないので。しかし、下が有利の場合は注意が必要です。アウターが低いことは頻繁に起こりうるからです。せっかく下有利でもアウターが下がっているとバイアスが帳消しされポテンシャル差が縮まります。悪いときにはイーブンも。

バイアスはスタートのどこが高いのかを教えてくれてスタート場所を決める大きな指針になります。

振れ

バイアスを確認できたら、次に確認しているのは最初の振れです。

スタート段階で左に振れているなら次は右に振りますし、最初に右に振れているなら次は左に振ります。こんなことは風を見なくてもわかりますし、あまり重要ではありません。

予想すべきはどの程度、どのタイミングで振るかです。例えば下有利のスタートで次は右に振る、そして1分後に振り始めるとします。このとき、振るといっても3パターンに分類されます。そして、これがどの位置でスタートするかを決定します。

  • 風軸を越えない程度に右に振る
  • 風軸程度まで振る
  • 風軸を越えて大きく振る

1つ目のパターン。風軸を越えない程度に振る。最初の振れがこのパターンの場合はスタートバイアスそのままの順位になりがちです。下ピンや下で早々に返せる艇が伸びていきます。なので、スタート場所はアウター側か下で即タックできる位置を選択します。

2つ目のパターン。風のバイアスがイーブンになる振れです。風軸程度の振れだと依然として下や即タック艇が有利です。しかし、スタート真ん中付近で出してなおかつ右に向かえる艇にもチャンスが芽生えてきます。フレッシュで走れていれば1分後に同ポテンシャルになるので下スタ艇と勝負できます。ここから1位になれるかどうかは2番目の振れや3番目の振れ次第です。2番目や3番目がどのような振れなら真ん中艇は勝てるでしょうか?コースプランニングの練習として考えてみるのもありかもしれないですね。

3番目のパターン。右に大きく振れるパターン。ここまで振れると下スタ艇は5位程度までしか期待できなくなります(体感)。このパターンで伸びるのは上スタ即タック、スタートの高さを生かせつつすぐに返せるやつです。

こんな感じでどの程度振れるかによってスウィートスポット(1位を取れる可能性のあるスタート位置(おそらく自分だけしか使っていない造語))が変化します。上記では振れるタイミングが1分後としましたがスタート直後や30秒後だったらどうでしょう?

 

他艇

バイアスと振れでほとんどスタートの場所は決まってしまいました。しかし、ビッグフリートになればなるほどスウィートスポットにわらわらと艇が群がってきます。「たかが数艇!11条、12条で捻りつぶしてくれるわ!」と闘志を燃やすのも大いに結構ですが、スウィートスポットの周り(1位は厳しいが上位は狙える)でスタートすることやスウィートスポットが複数あるならば空いている場所に向かうのも選択肢に入ってきます。

また、上位に入るには即タックが必要ならば、即タック可能な位置取りをする等(たとえスウィートスポットから外れようとも)柔軟な行動が求められます。

おわりに

今回はスタートの場所について書きました。さらっと書いてますけど振れを予想するって実は難しいんですよね。この半年余りで私の風読みスキルは飛躍的に上昇しました。しかし、いまだに振れパターンが読めないものや振れ程度を外すなど完璧ではありません。世界トップに君臨するjoan, asere, farleyなどはおそらくレースではwind intelligenceを使用していています。そこに凶悪なスタート技術が組み合わさって圧倒的スコアを生成しているわけです。

風読みスキルを向上させるには、世界を相手に勝つにはwind intelligenceの使用が求められるなと感じていました。そして、wind intelligenceをつければまぁまぁやれるんじゃない?という慢心も。

そこに都合よくasere主催?のregattaがあったのwind intelligenceを使用して意気揚々と殴り込みに行ったわけです。結果は惨敗でした。1位のasereに圧倒的な差をつけられました。

wind intelligenceをつけただけではスウィートスポットが良く見えるようにはなりませんでした。道具を使うにしても慣れが必要ってことですね。ということでしばらくはwind intelligenceを使用してのクラブレース参戦をしていきますのでよろしくお願いします。ではでは。。。

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