艇種紹介、Starです。



| 開発年 | 1910年 |
| 全長 | 6.92m |
| 乗員 | 2名 |
| 形状 | 小型キールボート |
全長6.92m、2人乗りのキールボート。1932年ロス五輪~2012年ロンドンまでフィン級と並んで最長の五輪種目であった。


| 上り限界 | ×14° |
| ピンチング | ×失速大きい +2°ぐらい |
| 最大艇速到達時間 | 〇普通 |
| クローズVMG | 32° 5.4kt |
| ブローでの艇速変化 (上り) | ×風速15ktで艇速5.4kt上限 |
| 上りドライブ (VMGから更にベア加速) | △わずか |
| ジブアビーム最高速 | (ランニングVMGが最速) |
| スピン判断角度・セット時間 | — — |
| スピンリーチ最高速 | — — |
| ランニングVMG | 5.9kt 175° |
| 下りブローでの艇速変化 | △少な目 |
| 下りドライブ (VMG最高速からラフ加速) | ×なし |
| 下りピンチング | 〇やや可能 |
セール面積の広さと、艇速の遅さからブランケ範囲が広い。振れを中心にクリアウィンド重視。ランニングVMGはほぼデッドランだが、プロパーコースとクリアウインドのためにフリーで走ることが多い。
VRIの中では、最も古く長期にオリンピックで採用されていた艇です。スピンネーカーも無いため、シンプルなティラー操作だけで実力差が出ます。
ブローやアングルによる艇速変化がとても少ないのが特徴です。他の艇はアビームで最大艇速に達しますが、この艇はクローズからのベア加速はほとんどなく、175°の深いランニングVMGまで最大艇速は出ません。
一方でブランケ範囲は広く、ピンチなどの自由度も高いため、対艇戦術とそのための操艇技術の両方が問われます。大会などのマッチレースでもよく使用されています。
特にStarのダウンウィンドは、オフセットマーク回航直後のレグ序盤に、即ジャイブ/ノージャイブの選択を誤ると、後続艇のブランケに捕まりやすいので、回航前にプランを立てて、回航直後に有利な位置取りをすることがとても重要です。
さらにLaser級と同様に、175°というVMG角度の深さとブランケ範囲の広さから、後続艇とラフィングマッチになりやすいので、VMG角度やレイラインに拘らず自由なアングルで走りましょう。
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