セーラーにとっては当たり前の事実でさえ、ノンセーラーには独特の世界で映るものです。
どうも、cthn490です。今頃INEOSは大層追い詰められていることでしょう。
さて、VRIをプレイするという事は、セーリングという種目の文法をインストールするようなものです。今回は一般的なレースゲーマーが困惑するであろう、これらの”文法”について書いていきます。
一応ですが、前提として、
・レースゲーマー視点の話
・ターゲットも勿論レースゲーマー
・何故かセーラーに向けてレースゲームの話をする
な話となります。
一般的に言って、レースゲームというジャンルは何らかの車両を使用してレースするものだと考えられています。勿論、車じゃなくキャラが走るゲームとかせ星を乗り物と言い張るゲームもありますけどね。
そして、一般的にその車両は何かしらの動力を持っています。マリオカートや私の本職であるtrackmaniaのようなアーケード系タイトルも、iracingに代表されるシミュレーション系タイトルも、等しく動力を持っています。すなわち”風上に登るために斜めに走る必要はない”のです。
VRIのプレイヤーの多くがセーリング関係者だったりするのは、VRIの持つ”セーリング性”が良くも悪くもセーリング関係者に有利になっているということだと思います(セーリング協会が公認するくらいにはVRIはセーリングという事です)。
細かい技術論はトップセーラーに任せる事にして、これからVRIを始めるレースゲーマーに向けてのアドバイスを
① アップウィンドは角度を付けて走る
VMGアシストを使っているとトークンが無限に溶けます。
アシスト無しで走る際、気をつける事は”角度をつける事”です。
このゲームに動力はありません。つまり止まるという事態だけは絶対に避けたいのです。
風上に艇を向ければ失速ですが、多少風下に艇を向けすぎても損失は少ないですし、時にはゲインになるかもしれません。
②ブランケットを意識する
空気は敵ではありません。風は友達です。近代F1は割とダーティーエアーで死ぬと言われていますが、セーリングはその比ではありません。
なぜなら”動力を失う”からです。ブランケットから逃げるために、見た目上のレコードライン(理論上の最速コース)から外れる事が正当化される種目すらあります。例えばアップウィンドで前に艇が居る場合、タックしてみたり、角度を付けて逃げてみると案外上手くいくかもしれません。
③ コースは常に変化する
セーリングは動力を持たない性質上、走れるルートが風によって制限されます。レコードライン、ないしレイラインは常に変化し続けます。レースゲームのコースは基本的に変化しませんが、セーリングのコースは本質的に定まっていないのです。自分は意図的にオーバーセールして、いつもレイラインからあぶれないようにしています。最悪多少角度付けてリーチングみたいに走ればいいでしょう。それかあぶれた時は割り切ってスタボヤクザやるという手もありますが・・・
④ ルールを理解して楽しく殴り合おう?
セーリングは航路権を主張するという形で互いに妨害し合うゲームでもあります。もし貴方が、当たり判定のあるゲームで接触絡みで面倒さを感じているのならば、VRIはオアシスかもしれません。一方で、VRIにレースゲーマーが一番苦戦するのもこの領域でしょう。『俺はスターボートだ』なんて言葉、普通の世界じゃ使いませんよね?でもVRIでは息をするように言います。自分のレコードラインを確保するために航路権を確保してみたり、相手にペナルティを与えるためのムーヴをすることすらあります。これこそがVRIの醍醐味でしょう。通常のレースゲームではこういう妨害は楽しめませんから。
⑤ このクラブに入る
“セーリングの文法が必要なゲーム”なら、そもそもセーリング語を喋る人間と話せば良いのです。このクラブにはセーリング語が溢れています。私はtrackmaniaは基本的に競技シーンがある英語コミュニティに身を置いていました。端的に言ってその方が”色々ある”からです。せっかく母国語でセーリング語を話しているコミュニティがあるのですから利用しない手はないでしょう。
それではINEOSのポートタックから愛を込めて。・・・流石にプラダカップ決勝7タコみたいな流れはやめてくれよな・・・(なんとか回避されました)
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