艇種紹介、IMOCA(International Monohull Open Class)です。
開発年 | 1991年 |
全長 | 18m(60ft) |
乗員 | 1~2名 |
形状 | カーボンモノハル・セミフォイル |
1991年に設立されたInternational Monohull Open Class Association(国際モノハルオープンクラス協会)によって設計された、単独・周遊遠洋レース用の規格。部品の多くがカーボン製の軽くて丈夫な艇体とフォイラーが特徴で、シングル・ダブルハンド可能。単独・無寄港・無援助で世界一周する「最も過酷なヨットレース」ヴァンデグローブなどでもおなじみです。
上り限界 | ◎ 6° |
ピンチング | 〇可能 +5°ぐらい |
最大艇速到達時間 | ×時間がかかる |
クローズVMG | 45° 11.2kt |
ブローでの艇速変化 (上り) | ※風速15ktで頭打ち→20ktで微減 30kt超で加速し始める |
上りドライブ (VMGから更にベア加速) | ◎非常に大きい |
ジブアビーム最高速 | 90° 19.0kt |
スピン判断角度・セット時間 | 95° 7.0s |
スピンリーチ最高速 | 105° 19.4kt |
ランニングVMG | 140° 17.0kt |
下りブローでの艇速変化 | ◎風速に比例 |
下りドライブ (VMG最高速からラフ加速) | ◎大きい |
下りピンチング | ×失速大きい |
慣性やドライブの強さ、下りのブランケ範囲などはAC75に似ていますが、AC75と異なりフォイラーには当たり判定がありません。風速/艇速図にも少しクセがありますのでご注意ください。
オフショア大型艇の特徴として、加速が遅く、慣性が強いです。下りで風下側真横~斜め後ろにブランケがかかるなどAC75に近い広めで強めのブランケ範囲を持ちます。
下りのスタボ並走でいったん追いつくと上艇の方がバウ先がでやすいです。フィニッシュエンドの「見えない18条サークル」は意外と大きいので注意が必要です。
オフショア同様、バウスプリットにリコール判定はありません。
またAC75と異なりフォイラーに当たりは判定は無いので、マーク回航は艇体(ガンネル)が触れないようにさえすればOKです。
スピンホイスト・ダウンは全艇最長の7.0秒を要すため、3艇身サークルにバウ先が着く更に0.5艇身手前ぐらいで作業開始する必要があります。この間、艇速の失速は無いのでスピン失速で先行艇に追突する・後続艇に追突させてしまう心配はありません。
上り風速15~30ktまでは11.5~11.1ktで艇速が変わらないため振れで走りますが、30kt超は大きく艇速が伸びるためブローを追う必要があります。
艇速13.0ktでフォイリング音がしますがNacraのような見た目の変化はありません。風速35kt超ではクローズでも艇速13.0ktに達してフォイリングします。
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