「リーチングスタートって何が楽しいの?」
こんな質問を気安くF50マニアにしてはいけません。その質問を挑発だと思ってキレるから、ではなくて、話が止まらなくなるからです。くれぐれも気をつけて…
誰かに質問されなくてもリーチングスタートの魅力を語り始めるのがF50マニアです。ということで、私KG-Rの話に付き合ってもらいますね。
Nacra17にも、カスタムレースでリーチングスタートのコースが用意されていますが、馴染みのない人が多いと思うのでF50のリーチングスタートの話をします。F50もレースの機会が少ないですが、SailGPは有名なのできっと大丈夫。
F50のレースはすべてリーチングスタートなわけですが、リアルセーラーは体験したことない人がほとんどだと思います。私もありません。
そのため、「リーチングスタートは、実践で役に立たないから練習しなくていいや」と思うのは必然で、私もVRI始めたての頃は、F18(Nacra17の兄弟みたいな艇種。姉妹かも)のリーチングコースをプレイして、なんじゃこりゃ、と思いながら遊んでいました。
それからしばらくして、F50がVRIに追加されたときも、ミニゲーム気分で遊んでいました。でも、世界選手権のファイナルステージを目指すものとして、F50を下手なまま放置するわけにはいかず、eSailGPというイベントが来るたびに練習を重ねていきました。これは昨シーズンの話ですね。
で、今。すっかりF50の虜になってしまった私。リアルレースに関係あるかないかは関係なく、「ヨットレース」と名のつく勝負事では勝ちたくなってしまうのが私です。血反吐を吐くまで何回もF50のレースをしたことで、リーチングスタートの攻略法や楽しさを知りました。
今回は、F50がどんなふうに楽しいか、何で自分はF50を楽しめているのか、について掘り下げてみます。F50の攻略法は、人によって大きく変わるみたいなので、自分なりの攻略法を見つけてみてください。
F50のスタートは、決まるとやばいです。普段、やばいという言葉で適当に物事を片付けない私がやばいというくらいですから、本当にやばいです。スタートが決まったときの私の頭の中「どやーーー。完璧すぎる。え、うま。何でこんな上手いの? 誰もついてこれてないじゃん。へいへいへいへーい、ぼーっとしてたらおいてくぜー」。アップウィンドスタートでは、上手くスタートできてもここまで興奮しません。
リーチングスタートが楽しい理由は、そのスピード感にあると思います。アップウィンドだとライン際で待って、最後にちょっとスピードつけてスタートラインを超えるだけ。スリルが足りません。リーチングスタートは違います。スピードつけて、リコールするかしないかわからない恐怖とともにスタートラインに向かうんです。このスリルまじたまらん、ってなると思います、何回もやっているうちに。
楽しい理由はもう一つあります。他艇との駆け引きがあるからこそ、リーチングスタートは輝くのです。1艇でスタートラインにハイスピードで突っ込むだけなら、心は踊りません。
他艇がうじゃうじゃいる中、私は自分が辿るべき道を頭に描いてからスタートラインに向かうようにしています。そのプランが上手くいったときは、私は小早川瀬那(アイシールド21の主人公)にでもなった心地になり、デビルバットゴースト決まったー!と歓喜します。
VRIに出会ってなかったら、この素晴らしい気分を経験することはできなかったことでしょう。
リーチングスタートの魅力、ならびにF50の魅力が読者の方々に伝わったのか、私にはよく分かりません。我ながら支離滅裂なブログだったと反省しています。
終わり良ければ、ということで最後に進清十郎(小早川瀬那のライバル)の名言をお借りして、ビシっと締めます。
「触れもしないスピードには、どんなパワーも通じない」
Protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.
まだコメントがありません。