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eSWCと全日本選手権に参加しよう(2025年版)

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いよいよ今週’25/2/10(月)から、eSWCことeセーリング世界選手権(eSailing World Championship 2025)と、eセーリング全日本選手権の予選期間が始まりました。初心者でも誰でも無料で参加できますし、途中からでも参加可能です。またeSWCに挑戦することが、eセーリング上達の近道でもあります。「eSWCって何?」という皆さんのためにご説明したいと思います。

*以下は’25/2/11現在の情報です。

eSWCの概要

eSWC(eSailing World Championship)はその名のとおり、eセーリングの年間世界選手権で、ワールドセーリング(国際セーリング連盟)バーチャルレガッタ社が公式に共催している、権威ある大会です。世界上位3名のメダリストには、総額$10,000(約150万円)の賞金が付与されます。

ワールドセーリング内のeSWC公式ページhttps://www.sailing.org/our-sport/esailing/)にレース告知(NoR)などは掲載されます。

同じ共催で、eSWC / 個人戦の世界選手権とは別に、eSNC / 国別対抗の団体チームレース戦( eSailing Nations Cup )もありますが、ここでは触れません。

誰でも参加できる予選(Qualifier)が3日ずつ6回ある。
のべ数万人の予選参加者から、勝ち抜きで最終的に世界チャンピオンが決まる。

eSWCに参戦するには

バーチャルレガッタのアプリ画面で、左上のワールドセーリングロゴを押すと、eSWCの概要説明(英語)と、世界ランキングが表示されます。予選の開催期間外は直近/前年の前回予選ランキングが表示されます。

通常の「緑チャレンジ」に対して「青レース」と呼ばれる

eSWC予選の開催期間中(3日ずつ、計6回)は、トップページに、いつも表示されている「緑チャレンジ」とは別に「青レース」と呼ばれるeSWC対象レガッタが表示されます。なお、本年度はこの青レースがeSWCだけでなく、日本セーリング連盟主催の全日本ランキング(全日本選手権予選)も兼ねています。全日本については後述します。

eSWCは参加無料ですが、ワールドセーリングにもオーソライズされた正式な選手権なので、アカウントの「高度なプロフィール」に実名・国籍・連絡先などを登録していないと「青レース」には参加できません。実名等の高度なプロフィールの入力内容は、他のユーザーには公開されませんが、ワールドセーリングとMNA(Member of Nations Assosiation:日本国籍登録であれば日本セーリング連盟)には共有されます。

なお今年から、予選決勝はワールドセーリングのSailor IDの入力が必須になっています。ワールドセーリングのSailor ID登録サイトから、メールアドレスの確認と本名・国籍の登録だけ無料で3分程度で取得できますので、ついでに取得して正しく入力しておきましょう。

青レースに参加するには、自分のアカウント名をタップし、アカウントの編集から「高度なプロフィール」に実名入力とeSWCルールへの同意が必要。

これでいつでも青レースに参加でき、青レースを1レースでも走ると世界ランキングおよび日本ランキングの順位が付き、ランキングに自艇名が掲載されます。

世界のトップセーラーが本気かつ小まめに参加する青レースの方が、緑レースより数段フリートレベルが高いので、最初は全く歯が立たずに面食らうかもしれません。ですが、一流セーラーとのレースを数こなす中で、徐々に「なるほど、トップセーラーはこういうスタート&コース戦略・戦術を取るのか」というコツが少しずつ見えてくるのです。

予選レガッタごとの得点計算方法について

青レース(緑チャレンジもですが)は3日間など一定期間開催されます。このレガッタ得点計算方法が少し難解ですが「連続する規定レース数(12レース)の平均点の最大値」(後述)が、レガッタ順位表に掲載されます。

以前は何レースでも挑戦できたのですが、高得点が出るまで数百レースも挑戦する人たちや、制限時間ギリギリまで限りない逆転合戦が出てきたため、現在では最大60レースなどの上限が設けられています。

レガッタごとに、規定レース数・上限レース数、開催期間(制限時間)がある。

「連続する12レースの平均点の最高値」というのが少しわかりにくいですが、以下のようになります。

「連続する規定レース数の平均点(の最高値)」がレガッタ得点となる。
(スクショ提供 by FC-RICHさん Thanks!)

このように得点計算されたものが、青レースも緑レースも、それぞれのレガッタランキング表にリアルタイムで反映されます。制限時間内、上限レース内であれば得点の積み増しに挑戦できるため、制限時間終盤にトップセーラーが上位に浮上してきて自分の順位が落ちることが往々にしてあります。

同点であれば、少ないレース数で達成した人、それも同じなら早く達成した人が上位になる。

2025年世界選手権と全日本ランキングの日程

2025年のeSWC予選は以下の日程で開催されます。(eSWC 2025 NoR 12条より)72時間ずつの各予選で上位40位以内に入ると、予選決勝(Knockout)の40名フリートレースに参加できます。

開催期間(*1)予選決勝レース(*2)
予選12/10月~14金2/22土 22:00 (13:00UTC)
予選22/24月~28金3/8土 22:00 (13:00UTC)
予選33/10月~14金3/22土 22:00 (13:00UTC)
予選43/24月~28金4/9水 05:00 (20:00UTC)
予選54/10木~14月4/23水 05:00 (20:00UTC)
予選64/24木~28月5/6火 05:00 (20:00UTC)
(*1)開催期間の開始・終了とも日本時間21:00(UTC12:00)
(*2)日付はすべて日本時間
予選1~6のそれぞれ上位40名が予選決勝に進出、上位3名が40名程度の準決勝・上位10名が100名弱程度のプレーオフ参加権を得る。
プレーオフ1(予選10位以上)5/10 土 22:00 (13:00UTC)
プレーオフ2(予選10位以上)5/12月 05:00 (20:00UTC)
eSWC準決勝(予選3位以内・p/o12位以内等)5/18日 05:00 (20:00UTC)
eSWC決勝(準決勝10位以内)未定・リアル会場
他にもプレーオフ・準決勝・決勝進出には特別枠がありますが、詳しくはNoRを参照してください。

また、今回は上記の予選1~6通算の合計得点が全日本ランキング(全日本選手権予選)も兼ねており、このランキングで20位以内に入ると5/31(土)に日本オリンピックミュージアムで開催される、全日本選手権の決勝戦へ進出できます。ただし予選時点でJSAF会員であることが必要です。

eセーリング全日本選手権2025 開催要項
日時2025年5月31日(土)17:30〜開会式、18:00〜レース
レース数決勝5レース、王者決定レース3レース
場 所日本オリンピックミュージアム
(東京都新宿区霞ヶ丘町4番2号JAPAN SPORT OLYMPIC SQUARE 1F)及びオンライン
エントリー期間2025年5月6日(木)~5月25日(日)23時59分まで
参加資格の留意点eSWC2025準決勝進出者およびランキング(2025年2月10-4月28日:eSWC予選青チャレンジ6大会予定)の日本人プレイヤー上位20名が参加資格を有する
参加料学生・1,000円大人・3,000円

(参照:公益財団法人日本セーリング連盟 eセーリング委員会レース公示(PDF)

3日間の青レース終了ごとに、青レース(予選1~6)の累計得点で、世界ランキング・全日本ランキングが更新されるので、これが初心者からトッププレーヤーまで、eセーリング上達のための大きなモチベーションになります。

青レガッタ終了ごとに更新される世界&全日本ランキングに一喜一憂する
 

勝ち進んだ先にあるもの~世界の頂点へ

各予選の上位3名、または予選10位に入りプレーオフ上位12名も加えて、40名程度で行われる準決勝フリート(5/17月 05:00開催予定)への出場もかなりハードルは高いのですが、準決勝でさらに上位10名に入ると、いよいよリアル会場で行われる世界選手権の決勝に招待されます。

今年の決勝開催地・開催日は未定ですが、昨年のeSWC 2024ではKG-R/木暮俊樹選手と、FSC-Kazuki/宮前佳月選手の2名もの日本人選手が、スウェーデンのストックホルム行われた決勝に招待され(旅費はワールドセーリング負担、今年は自費らしいですが…)さらにKG-R選手が日本人として初めて世界3位に入るという快挙を成し遂げました。

ちなみにeSWC 2024通年(予選合計得点)の世界ランキング1位はFSC-Kazuki選手という、日本人選手の活躍が目覚ましい一年でした。

スウェーデンのストックホルムで行われたeSWC 2024決勝で
日本人で初めて世界3位の快挙を達成したKG-R選手(写真右)

昨年優勝のF7/Arthur Farley(英・写真中央)はILCA級のヨーロッパチャンピオンでもあります。他にも49er級の世界金メダリストBart Lambrix(蘭)がeセーリング界でも世界決勝の常連で2023年のeSWCの3位に入賞したり、青レースではリアルの世界レベルで活躍する選手と対峙・交流する機会も多いです。

eSWC 2020年チャンピオンのJoan Cardonaは東京2020五輪フィン級の銅メダリストでもあり、SailGPスペインチームに最年少で参加するリアルF50レーサー

eSWCへ参加のススメ

eセーリングを上手くなる方法は、練習・練習そして練習、とにかくレース数をこなすことです。できれば、高いレベルのフリートに参加して、トップセーラーの走りを見倣って、自分に足りないものを認識するとなお良いです。

そういった意味でeSWCは、上位を狙おうと思うと、高いレベルのセーラーを相手にレース数をこなさなくてはいけませんので、勝手に実力がつきます。実際に昨年のeSWC世界ランキング日本人上位は、ジャパンカップ決勝上位のメンバーとほぼ一致していることからも分かります。

くれぐれも学業や仕事、私生活に差し障らない範囲で取り組みましょう。

関連資料

ワールドセーリング:eセーリング世界選手権公式ページeSWC 2025 レース公示(NoR/ PDF)VRRS(PDF)

Wikipedia:eSailing World Championship (過去2018~2024の入賞者一覧など)

(公益)日本セーリング連盟:eセーリング全日本選手権レース公示(PDF)

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