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eセーリング全日本選手権大会2025 試合会場

第6回EJC、新たな日本一が誕生! (KG-R)

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2025年5月31日(土) 夕方、今年で6回目となるeセーリング全日本選手権大会(EJC)が開催されました。低気圧の影響で、関東では強風が吹きあれ、昼過ぎまでは瞬間的に大雨が降ることもありました。まさにeセーリング日和。

筆者のKG-Rは、会場に向かうべく14時ごろに家を出て、さっきまで降りやんでいた雨が急にぱらぱら降ってきたかと思うと、2分後には傘を役立たずにするどしゃ降りとなり、最寄り駅に着くまでにズボンや靴がびしょびしょになりました。ホームで電車を待つ間も、屋根を無視して雨が吹きこんでくるので、逃げ場はどこにもありませんでした。

EJCはコロナ禍の2020年に始まったこともあり、2023年の第4回大会まではオンラインでの開催でした。昨年からオンサイト会場が用意され、会場に来られる人は来て、来られない人は従来どおりオンライン参加という形で開催されています。今年の会場は、ロート製薬株式会社の東京支社で、17名の選手のうち8名が会場に集まりました。

会場の最寄り駅は浜松町。僕は早めに着いて、周辺を少し散歩しました。

JR浜松町駅。人はまばら
海辺からは、レインボーブリッジやお台場の建物が見える
黄色と緑の橘丸という大型客船が係留されていた。かっこいい!
地面から竹の子みたいに生えてる、竹芝ふ頭のマスト
旧芝離宮恩賜庭園から見た試合会場(写真中央のビル)

試合会場のある建物の2階には飲食店などが並んでいて、その奥のほうで17時集合となっていました。僕は早めに到着したので、集合場所には誰もおらず、
パンやおにぎりを食べて待っていました。

しばらくすると、日焼けしたセーラーらしき若者が2人来ました。シャツの胸元にMのマーク。明治大の方々でした。2人ともリアルでは初めての対面で、何もしてないのに「すげー」などと繰りかえし言われて、くすぐったい気持ちでした。

それからJPN985さんや、JSAFの方、観客の方々も続々と集まり、少しずつ緊張感が漂ってきました。すっかり顔なじみとなった横国大の3人も到着して、残るはNanananaさんを待つのみ。
バーチャルレガッタを仲間内で何と呼んでいるかという話題などで盛りあがっていました(明治はバチャレガ、横国はインショア、私や都立大はVR)。JVRICのボイスチャットでも「VR」と呼ぶ人が多いような気はしますが、私は「バチャレガ」をこっそり推していきたいです。

16時58分、建物入口のほうから一人の女性がこちらに向かって歩いてきました。もしかしたらそうかなと思って様子をうかがっていると、その女性も僕の顔を見ていて、僕が誰なのかを認めると息をあげながらもうれしそうに声をかけてきました。Nanananaさん、到着! 東京の電車に迷い、降りる駅を間違えてそこからタクシーで来たとのことでした。

全員集まってすぐにGackyさんが現れて、20階にある試合会場へと案内してくれました。20人弱いましたが、大きいエレベーターに全員乗れました。

20階に到着。ROHTO製薬の会議室へ

試合会場の外は、ROHTOの香りがしました。会場内はやや熱気がこもり、半袖でも少し暑く感じました。選手が準備を終えると、間もなく配信開始。

【配信アーカイブ】

僕目線でレース内容をざっと振り返ってみます。
最初の5レースは、可もなく不可もなくといった感じでした。それでもKazukiさんに6点リードされての2位。上出来です。頭の調子は、レースが進むにつれ少し疲れていく感じはありましたが、しっかり頭が働いてるときの心地よい感覚がありました。
ちなみに今年はノートPCが用意できなかったので、スマホで参加しました。少し前からスマホでの練習を重ねていたので、操作自体は問題なかったです。

王者決定レースは、1本目も2本目もスタートがうまく決まらず、最後まで走りきって少し順位を上げるのでやっとでした。Kazukiさんも後ろを走っていたので、僕と同点になりながら2人とも後ろの集団に追いつかれ、最終レースの前にはVegasさんとJPN985さんに少し離されるという、まったく予想していなかった展開になりました。

最終レースのF50は、ラインの中央あたりから出ることを早めに決めていました。計画どおりのスタートが決まり、2位で第1マーク、下マークを回航。3位にはKazukiさん、4位にVegasさん、そして後方に985さんという暫定順位を見て、準優勝以上を確信しました。自分が1位のFlying_BOSSさんを抜かすか、Vegasさんが1つ順位を落とせば優勝でした。

KazukiさんとVegasさんを少しでも遅らせようと1上のコースを引き、左側の上マークを回った後のことでした。ベストVMGボタンを押してランを走っていると、なぜか船がベストVMGよりも下った角度で走っており、減速していきました。たしかにベストVMGボタンは緑になっていました。
慌てて手動で舵を操作しても舵の反応が悪く、ベストVMGの角度に戻せた頃には後ろからKazukiさんが迫ってきていました。ジャイブすればよかったのですが、Kazukiさんに抜かされたら優勝はなくなるので、風上にラップしたKazukiさんにペナルティを与えようかと一瞬考えました。しかし、とにかく慌てていて、ペナルティを与えるのは申し訳ないという感情も出てきてラフが甘くなり、バウンダリー手前でジャイブしようと思う頃には権利が反転していて、自分がペナルティを受けることになりました。

ジャイブ後に風上にラップしていたkuyc_31471さんに、今度こそ抜かされたら前に追いつけなくなると思い、心を鬼にしてラフしたら、自分が舵のボタンを長押しした時間以上に舵が反応して、まず16条で自分がペナルティをもらい、さらにクローズくらいまで船がラフしていきました。そこからどん底に叩きおとされ10位でフィニッシュ。最終順位は7位でした。

内容としてはだいたい2位でしたが、点数としては100点満点中70点くらい。僕以外にも、同様のバグに苦戦した選手がいたようです。いずれにしても全体的に納得のいく走りはできてなかったので、結果は受けいれています。たぶん、昨年の世界選手権で運を使い果たしたんだと思います。運が回復してくるのを気長に待ちます。

何はともあれ、新たな日本一が誕生したのはうれしいかぎりです。しかもそれが、Vegasさんだなんて感慨深いです。
Vegasさんは、JVRICのクラブレースで何度も優勝している方で、過去のEJCやクラブチャンピオンシップで僕と優勝を争ってきました。近年は競技をゆるく続けられているイメージでしたが、大会9日前のクラブレースで突如優勝し、その勢いのまま今年のEJCを制しました。

eセーリング全日本選手権2025 最終成績

レースが終わった頃には、窓の外はすっかり暗くなり、東京の夜景がきらきらと輝いていました。僕にはその景色を味わう気力が残っていませんでした。
参加賞としてロート製薬の商品をいただき、記念撮影をしてから会場を後にしました。

大会終了後。和気あいあいとした雰囲気

運営してくださったJSAFの方々と、ともに戦った選手の皆さんで同じビルの2階にある居酒屋に入り、2時間ほど楽しい時間を過ごしました。
レースとは打って変わって (?)、居酒屋ではNanananaさん(素面)の独壇場でした。もちろん他の皆さんとの会話も貴重で楽しいものでしたが、どれだけ場を盛り上げているかという点において、Nanananaさんは他の追随を許しませんでした。特にAIの話は何度聞いてもおもしろく、僕の隣に座っていたまっす~さんも爆笑していました。

ちなみに、今大会のもう1人の主役は、まっす~さんだと思っています。僕よりもバグに悩まされている様子でしたが、何度も前のほうを走っていました。青レースの日本ランキング17位から9こ上がり、堂々の8位入賞です。

JVRICでは、今後しばらくはチームレースの練習が盛んになっていくと思います。今年のナショナルチームに選ばれそうな人も、これから上を目指していきたい人も、今後とも引き続き一緒に練習していきましょう!

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