次書こうと思っていたことと同じ内容をSoheiさんが少し前にTwitterで共有していたので、わざわざ私が書く必要がなくなった内容について、わざわざ書いていきます。私もそれを意識しているぞ、と表明することによって、Soheiさんが発信した情報の説得力が増してくれることを祈ります。
さっきから言及しているSoheiさんのツイートは、「過度なタイトカバーは自分に返ってくる。~」という画像付きのツイートです。海外のフレンドリーなプレイヤーがまとめてくれた攻略方法をSoheiさんが和訳してくれました。
今回書いていくのは「スポーツマンシップ」についてではなく、「直近艇への攻撃は逆効果です」の内容です。
攻撃とは何か。ヨットレースでは、ブランケ攻撃と権利主張攻撃がありますね。それら攻撃方法はひとまず置いて、自艇と相手艇の損得の観点から攻撃を分類しましょう。
・自艇があまり損せずに、相手艇が大きく損する攻撃
VMGをキープしたままのスタボ主張や、最適なコースを走りつつのブランケ攻撃など。
・自艇と相手艇がともに大きく損する攻撃
過度のラフィングマッチ、執拗なタイトカバーなど。
うまくなっていく段階で多くのセーラーは後者のような悪質な攻撃はしなくなっていきます。厄介なのは前者のような攻撃です。お利口な攻撃が、時としてうまくないプレイングになってしまうのです。
「目先の利益にとらわれるな」とよく言いますが、ヨットレースでもそれを守るだけです。目先の利益は往々にして小さく、その小さな利益を得ると、大きな利益を得るチャンスを逃すことにも繋がります。とまあ、こんな一般論をつらつらと並べるだけならブログを書く意味はありません。そこで、私が具体的にどんなことを意識しているのかを少しだけ書きます。
私はアップウィンドのスタートで、しょぼいスタートをして艇団に埋もれながらスタボで走っているとき、自分が少しベアすれば避けられるポート艇は避けます。それはスポーツマンシップを大事にしている行為と捉えることもできますが、ただ成績を少しでもよくするための行為と捉えたほうがより正確かもしれません。
「自分より前の艇は、さらに前にいる艇を捕まえてきれくれるだろう。自分より後ろの艇は、自分を捕まえにくるだろう」
私はこの考えをもとに行動します。
先行艇集団(または後続艇集団)との距離や残りレグ量などによって、直近艇への攻撃が効果的になる場面があることを意識しつつ、基本的には1位を目指すことだけを考えてレースを進めていくといいのではないでしょうか。
最後にもうひとつ。やられたらやりかえすの是非について。
緑レースなどで練習しているとき、自分と相手がともに大きく損するような攻撃をふっかけられたら、皆さんはどう対処してますか?
私は1度だけ厳しく応戦することにしています。あとは根に持たず放置。
ゲーム理論の、相手が協調的だったらこちらも協調的に応じ、裏切られたときは裏切りかえすようにしたほうがいい、みたいな話に重なりますね。両損攻撃はわからずやっている場合もあるので、やりかえすことが教育になることもあるでしょう。やりかえしすぎはもちろんいけません。
攻撃するのもされるのも疲れたよ、という人は、ぶっちぎりで1位を取れるように練習を積んでいきましょう!
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