こんにちは,Sohei NIPPONです。嬉しいことに若い皆さんが一生懸命ブログを書いて下さっているので,僕もたまには駄文を書かせて頂こうかと思います。
このwikiを作り始めたキッカケというか目的は,日本VRIクラブやJSAFの皆さんが,自分たちが得意なことを持ち寄り,日本のe-セーリングを盛り上げてくれようとしている,じゃあ僕はどう貢献が出来るのだろう,を考えたためです。リアルでセミナー講師を拝命したり,社内教育でも講師役を片手間にやっていた僕が比較的得意とすることは「自分の頭の中にある野良知識や経験を,文書化または略図化して,共有する」でした。これが僕にとって,最も直接的かつ効果的に日本人コミュニティに貢献できる手段だと思ったのです。
加えて利己的な理由もあります。副次的に「教えることは学ぶことなり」,教材作りの過程というのは,自分の頭の中を整理し体系化する作業でもあります。この暗黙知の棚卸に取り組めば,確実に自分の競技スキルは上がるということを,経験的に予め確信していたことも,作業動機の一つでした。そして実際に,その効果は期待通りに得られました。
正直,ここまで大量のコンテンツを作るとは思っておらず,まあ無報酬だし,とりあえず落書きというか,走り書き程度で形になれば良いか,と思ってスピード重視であまり事前調査せず,広告が多すぎるゲームウィキを選択したのは今さら後悔しています。もし,他に互換性のあるWordPressベースのwikiがあれば移行したいので,教えて下さい。
あ,そうそうこのwikiは一応,広告料が入ってくるらしいのですが,現状だいたい一日1~5円で,最低1,000円溜まったらLINE Payに振り込んでくれるらしいので,1年後ぐらいに初めて缶ビールを飲めるのを気長に待っています。もしかしたら,来年か再来年のクラブチャンピオンの賞金/賞品になる可能性が高そうですが。
一対一の双方向コミュニケーションを通じて行われる「コーチング」であれば,自分より優れた人を育てられます。世界の表彰台に乗る選手を育てるコーチ自身は,同等の能力を持つ必要は有りませんが,そのかわり丁寧で時間をかけた双方向の会話が必要になります。それに対して,ウェブサイトのように一方的な教材・講習を用いる「トレーニング」は,一対多の静的コンテンツ・コミュニケーションが可能なメリットがある一方で,トレーナー以上の知識・スキルを身に付けることは難しいという弱点があります。
なので中途半端な戦績の僕が知識共有するよりも,日本一のKG-Rさんやベテランのsean bondさんが知識共有をして下さる方が,日本人コミュニティの全体的なレベルアップには繋がります。まあ僕とて中の上ぐらいの成績は取れているので,未経験者・初心者の皆さんを,僕程度にまでは引っ張り上げることはできるだろう,というスタンスで僭越ながら書かせてもらっています。
僕が初心者の皆さんを自分と同等まで引っ張り上げ,そこから更に上に行くには,練習と経験によって自ら身に付ける知識と技術が必要です。そしでできれば,それを後から来た人のために共有して頂けることが,僕の願いです。学生時代にヨット部の先輩から教わった大事な言葉「上に受けた恩は,下に倍にして返せ。社会に受けた恩は,社会に倍にして返せ。お前は,その半分も気が付いていないから。」を実践できればと思っています。最近は「恩送り」とか言うんですかね。
上手くもない自分が,間違っているかもしれない知識を教えることの葛藤と,もう一つ,大きなデメリットいうか恐怖心として「なるべく多くの人を,トレーナー役の自分のレベルまで引っ張り上げる」というのは,現役選手でもある自分にとっては,自分の首を絞めるということです。「情報の非対称性」という競争戦略における重要な武器を自ら手放して丸腰になった上で,競争相手に武器を手渡さなくてはいけません。でも,僕個人の成績が上がる(落ちない)ことと,日本人全体の戦力の幅と高さが増えること,どちらが「幸せの総量」が増えるだろうと考えると,どうしても後者が勝ります。
あと,特に趣味のコミュニティというのは公園のようなものだと思っています。公園は,賑やかになったり,荒んだりしながらもそこに在り続けますが,そこに新たに来る人,いつの間にか疎遠になる人,人の出入りは多いと思います。そこで知識は永遠,不変のものとして,公園に看板と言うか,落書きを設置したかったという思いもありました。僕が何らかの事情で休んだり,居なくなったとしても,wikiは働き続けてくれる。ここは自己犠牲で幸せを感じられれば良いか,というところです。
そういったわけで,自分自身の今年の日本代表は,既に諦めていますが,日本チームが今後の世界選手権で表彰台に上るために,その踏み台になれるとすれば,僕の本望です。今年のeSailing Nations Cupの決勝戦で,どうすれば日本は王者イギリスやスペインを倒せるのだろうか,そのために必要な知識はなんだろうか,というのが,今後のサイトコンテンツ加筆の方向性です。
すみません,オチもなく,まとまらない文章を徒然と書き殴りました。「自分の頭の中を整理・体系化するのが得意です」なんて嘘ばっかりですね。
もし次に書く機会があるとすれば「JVRICのコミュニティ組織論」を書くかもしれません。あ,その前にマッチレースとチームレースの解説ページ作りたいけど…。
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