世界中の上手いプレイヤーが集まるクラブの大会が毎回楽しくて、VRIをやっててよかったなと思っているKG-Rです。
スタート前にシビアな判断が迫られる感じがたまりません。ハイレベルなレースって素晴らしい。
皆さんは、プロゲーマー、という言葉を見たり聞いたりして、誰か思い浮かびますか?好きなゲームのプロが何人か出てきた方、良かったですね。1人も出てこなかった方、それが普通かもしれません。
私もそんなに多くは知りませんでした。私は音楽ゲームが好きなので、DOLCE.さんが真っ先に思い浮かびました。後はストリートファイターで有名な、ウメハラさん、ときどさん。そのくらいです。そういえばVRIにもプロがいました。フランスのMCES所属の彼らです。
自分が遊ぶゲームのトッププレイヤーは動画などを通して知っていても、プロゲーマーと呼ばれる人は、限られたゲームに限られた人数しかいないため、プロゲーマーを知る機会は非常に少ないと思います。
私はVRIのトップランカーになってしまったので、「もしプロになる選択肢があったらプロになりたいか」という問いについて、あるとき考えました。
こういうときは、まず先人の話を参考にしよう、ということでウメハラさんの講演会の動画を見ました。
全体を通して、興味深い内容でした。分かってはいましたが、プロゲーマーの人生は楽な道のりではないですね。勝負の世界でプロとして生きていく決断をするには、強い意志は必須。先駆者がいなければ、そもそもプロになるという発想が出てきません。ウメハラさんは、プロになるためにストリートファイターをやりこんでいたわけではなく、純粋に強くなるためにやりこんでいたようです。その当時は日本にプロゲーマーがいなかったのだから当然のことです。
ゲームは、「時間(+お金)と引き換えに楽しさを得るもの」というのが基本形だと思います。
1つのゲームに時間を注いで上達すれば、そのゲームの楽しさを深く味わうことができる。でも目に見える利益(収入等)には決してつながらない、というのが庶民的な感覚でしょう。今でこそプロゲーマーという職業は認知されていますが、ゲームで生計を立てようと考える人はまだまだ少ない印象があります。
プロになると、ゲームへの向き合い方が否応なしに変わります。収入をもらって結果を求められているために気が抜けなくなってしまうわけです。
私はVRIがただ楽しくて、上手くなりたかったからやりこんできました。今後も世界で戦えるプレイヤーであり続けたいです。ただ、来シーズンは今年ほど熱を入れることができません。今年は、私が現役のヨット部員だったことと、勉学にそこまで縛られていないことがあわさって、VRIに取り組む環境が整っていました。来年はそうはいきません。ヨット部は引退して、勉学も忙しくなってきます。
そこで、仮にVRIのプロにならないか、という話が舞い込んできたら私はどうするのでしょうか。すぐ判断するのは難しそうです。
まず、プロゲーマーの任務をもっと知る必要があります。
プロゲーマーは、1日中ゲームと向き合っているイメージがあります。ですが、実際のプロの活動はそれだけではないようです。プロの任務の1つは、そのゲームの普及や発展に貢献すること、のようです。任務とは言ったものの、貢献したいから貢献する、という気持ちだと思います。
プレイヤー人口が多く、大会なども数多く行われている成熟したコンテンツなら、普及にそれほど力を入れなくてもいいでしょう。しかし、(特に日本の)プレイヤー人口がまだまだ少ないVRIのような未発達のコンテンツでは、大会で結果を残すことよりも、ゲームを普及させることの方が重要になってきます。
音楽ゲームのプロであるDOLCE.さんは、ある年を境に大会に出場することをやめ、のちにプロになりました。プロになってからは、音楽ゲームの発展に尽力しているようです。
ここでふと自分の今までの活動を振り返りました。どうやら、私はプロゲーマーまがいのことをすでにしているらしいです。私以外にも、VRIの普及や発展に貢献しようと奔走するクラブメンバーがいます。
プロでもプロじゃなくても、際限なく上手くなりたいし、広めたいものは広めたい。
ゲームでもスポーツでも、何でもそうですよね。お金の話は二の次です。
しかし、私はVRIというゲームにプロがいてほしいと思っています。eSailing界は今、猛烈に発展していっています。今年は世界選手権の他に、eSailGPや、Nations Cupが開催されたことは記憶に新しいですよね。
私が特に注目したのはNations Cupです。この大会は非常に魅力的でした。ヨットレースを詳しく知らない人にも、競技の面白さが伝わったと思いますし、出場した私もかなり楽しかったです。
来年もまた、優勝を目指して臨みたいわけです。今年参加してみて、優勝するために解決しなければならない課題が明確になりました。練習時間の確保と、選手層の強化です。
この2つの課題を手っ取り早くクリアしたいなら、プロチームを作ってしまえばいいのです。まあ、すぐには無理ですよね。分かっています。分かっていますとも。
日本VRIクラブをフル活用することで、当分の間は頑張ろうと思います。
今回はこのへんで勘弁してください。また来週~。
~あとがき~
ウメハラさんの動画を見てから、ストリートファイターVの動画を見ることにはまってしまいました。私はストリートファイターシリーズを一度も遊んだことがないので、すごく興味があります。ストⅡでもいいので一度遊んでみたいです。
最近は、板橋ザンギエフさんの対戦動画をよく見ます。大きな大会でも笑顔を見せているのが印象的です。板橋ザンギエフさんの人柄や考え方が分かる記事や動画もいくつか見た後、ますます虜になりました。
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